Alpine Jauneのブログ

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早月尾根からのワンデイ剱岳

2011年08月30日

 

今年の登山計画

夏休みが8月に取れなくて、取りあえずってことでお盆に「三ノ峰」を登ってきましたが・・・
10月の遅い夏休みに白山やろうか、早月尾根からの剱岳をやろうか、去年と同じように西穂高やろうかっていろいろ考えてきました。

そんな中でとりあえず、29日(月)だけ休みを取ったので、8月最終の土日に、手頃な乗鞍高原からの乗鞍岳でもやろうかって調べたら・・・
どうも、28日にロードレースがあるらしく、ダメ!!

日を重ねるに連れ、週末の天気予報が好転していくじゃん(^^;
一応、当日の天候を見た上で決めればいいってことで、金曜夜に登山の準備。
候補地は、チブリ尾根からの別山(2399m)、早月尾根からのOneDAY剱岳(2999m)、最悪でも 御嶽山

土曜日の朝、各地の山岳天気予報をチェックしたところ・・・
「おっ 剱岳、曇り時々晴れ!」  

決定(^^)

しかし、この早月尾根というのがまた大変な登山コースです。
剱岳には、立山方面から、剣山荘あたりに1泊してから登る別山尾根コースと早月尾根からのコースが一般的ですが、立山方面からは標高差がないこともあって、人気コースであるが故にクサリ場の上り下りに待ち時間1時間以上なんてザラです。
一方、早月尾根から登るコースは、760mから2999mまで登りの連続で、水場もなくしんどくて大変なコースなため、人気はなく静かに登れます。

このコースを使う場合、通常は早月小屋で1泊し登りますが、未明に馬場島登山口を出発し早月尾根日帰りをされる方もみえます。
私はこれまで、2600mの小ピークにテントを張って剱岳へ登ってましたが、今回は早月尾根日帰りにチャレンジすることにしました。

土曜の昼前に自宅を出て、東海北陸道経由、郡上大和でカレーを食べた後にやまびこロードを快走し、荘川までの近道ってことで県道452号を一色国際スキー場経由R158荘川へ・・・・。
この道、確かに近道で何とか走れましたが・・・酷道でした。 日中でよかったです(笑)

飛騨清見から卯の花街道で古川~R41で富山。 このルートも快走でした。
道中、青小猫で走りを楽しんで富山県上市へ・・・
登山口の馬場島の標識 この標識、いつ見ても緊張してしまいます(笑)


酒と翌朝の食事を買って、夕方、馬場島の駐車場到着。 
この時点で携帯は既に圏外。 
このところ、週末のお天気がよくなかったためか、8月最後の土曜日県外ナンバーのクルマも結構ありました。
日曜、早月尾根も混みそうです(笑)

今回はツーリングテントは使わず、小猫のリアシート(座面)を取っ払い、リアの背もたれを倒してフラットにし、前席を前に出してスペースを作ったために快適な車内泊

翌朝3時に起床、湯を沸かしてうどんを食べてから3時半にヘッドライトを点けて登山口を出発。 
先行者は7~8人でした。 早い人は2時頃出発してます。


いつ来ても、最初からしんどい登り・・・。 1000mの松尾平あたりでホッとするも、ここを過ぎてからが本格的な登りの連続。

暑い・・・夜明け前だというのに汗がひかない。 湿気がすごかったです。
1600mくらいで夜明け。 小窓尾根が見えます。


やがて2000mの標識 


早月小屋は2200mですが、標識のとおり、あと1km・・・ここからがキツイです。


やっと早月小屋とご対面!!
とりあえず、小休止できるここまできました(^^)


ここから、テントの上辺りを尾根筋に沿って登っていきます。
2400mを過ぎると、ハイ松に変わり周りが開けてきます。

赤谷山方面


奥大日、大日岳方面、右の鞍部に小さく大日岳山荘が見えます。


室堂方面


2600m小ピーク、早月小屋が下の方に見えるところまで来ました。


小窓尾根


山頂方面


何か山頂方面で起こったのか?
県警山岳警備隊のヘリに続いて県消防防災ヘリ



頂上直下の2950mあたりで滑落事故があって1人亡くなられ収容されたそうです。
また、落石で2人重症となり、ヘリで搬送されたことも後で知りました。

小休止の後、登り続け2800m


2900m、まだ頂上は遠い


滑落、落石事故のあったあたりを通過し、やっと、別山尾根と早月尾根の分岐標識です。
あとわずか・・・・


ここから足が攣りましたが、何とか頂上(^^)
周りはガスって景色が見えず残念。 でも、景色は何度も見てるからいいんです。
今回は、景色を楽しむために登ったんじゃないって自分に言い聞かせ、写真。



早月小屋までは4時間切ったけど、やっぱり8月の日曜は混んでました。
団体さんとのクサリ場での待ちとかいろいろあって、登り始めてから8時間20分(^^)
2200mからが時間かかり過ぎました(^^;

2900mの有名な「カニのはさみ」。 こういった岩場は好きです。


2800mから上はこんな感じ


今の時期、トリカブトの花がきれいです。  猛毒なんですが・・・花の紫色がきれいですね(笑)


下りは早い・・・・2時間弱で2200mの早月小屋
買って飲んだオレンジジュースの旨かったこと。
3年ぶりにお会いした主人の佐伯さんと挨拶、残り1400mを下ります。


1200mを過ぎたあたりからは、半分夢遊病者のようになりながら、やっとのことで下りてきました。
16時チョット前登山口到着。
有名な 「試練と憧れ」の石碑


日帰り早月尾根・・・ホント、きつかったです。
真夜中の3時半から 16時前まで  12時間越えちゃいましたが、やり遂げました。
これで、健脚の持ち主と認めてもらえるそうです。(笑)

でも、もう一度・・・・と言われると

今は 「はあ・・・」とため息だけ。。。
でも、またやりたくなるんでしょうね(笑)

馬場島荘で入浴し、2時間ほど仮眠。 登山口近くの駐車スペースで夜を明かそうかと思ったけど・・・前日はあれほどたくさんあったクルマが1台もない(^^;
ここは、ある意味怖いスポットなんです(^^;

結局、ひるがのSAまで下道を走り、SAの裏、クックラの駐車場で夜を明かしました。


ここは、トイレもあって、そこそこ人も居て怖くありません(笑)

青い小猫・・・往復670km、ベッド代わりにも頑張ってくれました。


明日は筋肉痛、しんどそう(笑)