Alpine Jauneのブログ

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槍ヶ岳は冬支度・・・(新穂高-槍-西鎌尾根ー双六岳)

2015年10月20日

 

今年の登山のもう一つの目標

      槍・穂高


今年も夏以降台風の影響で予定が遅れていたけど、
準備だけはしておきました。

ところが10月の連休には冬型となり積雪を記録
槍ヶ岳は氷結状態

今年もダメか?  と諦めかけていたところ冬型が抜ける予報・・・
行くしかないでしょ!!

ということで、急遽遅めの夏休みを取得することに。。。

気圧配置を見て
日程は16日~19日(金曜~月曜)  若しくは17日~20日(土曜~火曜)のどちらかで槍ヶ岳方面へ

ルートは積雪・氷結の状況によって
 ① 新穂高槍ヶ岳(泊)~大キレット~北穂高(泊)~奥穂高岳・ジャンダルム~白出沢~新穂高
 ② 新穂高槍ヶ岳(泊)~西鎌尾根~双六岳(泊)~小池新道~新穂高
のどちらか

水曜日に高所天気予報、週間天気予報、気圧配置等検討し、木曜夜出発 金曜朝登山開始 月曜は予備日で決定





15日木曜、仕事終わってから白猫で新穂高へ向かった。
翌朝 4時起床 5時出発の予定

今回は前々日から睡眠をしっかり取り、バナナでカリウムポカリスエットでミネラルをたっぷり補給し、脚の攣りに備えた。

槍ヶ岳山荘では素泊まり 自炊、双六小屋では1泊2食なので、水は槍平小屋での補給とし、新穂高からは極力減らした。
積雪・凍結を想定し10本爪アイゼンを持って行くことにした。



登山口 まだ真っ暗です。 
オリオン座が凍てついて凄い輝きの中ヘッデン灯して出発
槍平まで3時間半くらい  槍平からは5時間弱


登山届を出して蒲田川右俣林道を進む。





30分程で閉鎖中の穂高平小屋



右俣林道をひたすら歩きます。




白出沢林道終点
奥穂高岳への登山口
登るとすると約6時間かな?    (目標は まず槍ヶ岳なので横目で見て通過)





白出沢は綺麗な堰が出来てました。






本格的な登山道を歩いてチビ谷




怖い都市伝説の滝谷避難小屋
冬場の遭難時の遺体一時保管場所だそうです。



滝谷避難小屋をあとに




滝谷から見た北穂高岳西側
凄い岩壁




滝谷を初めて登攀した藤木さんのレリーフ
表敬して通過




新穂高を出てから3時間半
槍平小屋到着
ここで休憩と水の補給




槍平からは飛騨沢を延々と上がっての槍ヶ岳と、奥丸山方面へ向かって中崎尾根稜線を通り千丈分岐から西鎌尾根経由での槍ヶ岳があります。
一般ルートは飛騨沢だけど、今回は景観展望重視のため中崎尾根~西鎌尾根~槍ヶ岳の冬季ルートを選んだけど・・・・結果は失敗で、おとなしく飛騨沢~千丈から西鎌尾根に上がるべきでした。
槍平から約400m弱の急斜面を上がっても、西鎌尾根分岐までは小ピークがいくつかあり体力を無駄に消耗した感が強かった。
ここから槍ヶ岳山荘(3080m)まで5時間弱・・・かな


奥丸山方面に登り中崎尾根分岐




中崎尾根に上がると景観は抜群
キレットが手に取るように。。。  大キレットアップ




中崎尾根からの槍ヶ岳





槍ヶ岳アップ







西鎌尾根





アップダウンを繰り返し、やっとのことで千丈乗越




千丈乗越からの槍ヶ岳




槍ヶ岳がやっと近づいてきた
すぐそこなんだけど・・・まだまだ、ここからもしんどい







やっとのことで槍の肩に到着
到着前の100mくらいは先日の雪が凍って歩きにくかった。
アイゼン付けるまでもなかったけど・・・





翌朝の天候も当てにならないので、無風快晴の今日中に穂先へのチャレンジを決めて登頂開始









いつもの岩場の鎖と垂直の鉄バシゴを登り頂上へ
この時期は夏の渋滞が嘘のようにササッと上がれます。
山頂を4人で独占




プレートを持って記念撮影





北穂~奥穂 左は前穂





槍の影がハッキリと


快晴無風なので昼寝でもしてずっと居たかったけど、ヘッデンを持ってこなかったので明るいうちに下山





  ★   ☆   ★   ☆   ★   ☆   ★   ☆   ★   ☆   ★   ☆





夜明け
感動的な時間 





常念岳方向の雲が焼ける






太陽が出てきた





左上は金星






大喰岳・中岳のモルゲンロート
雪化粧に朝焼けが美しい
こんなモルゲンロートは初めて!




この雪では大キレット~奥穂高は危険なので西鎌尾根~双六岳 鏡池~小池新道~新穂高下山に決定

朝焼けの槍ヶ岳を横目に西鎌尾根へ出発






山荘裏の斜面からの笠ヶ岳








西鎌尾根中間





通ってきた西鎌尾根
前日の新穂高からの槍ヶ岳上りに比べたら楽すぎて。。。





今日のお宿の双六小屋が見えた。
あとは下るだけ





  ★   ☆   ★   ☆   ★   ☆   ★   ☆   ★   ☆   ★   ☆



双六からの夜明け
信じられない!  今日も快晴無風
昨日3時頃は雷が鳴って霰が降ってたのに。。。





朝食を済ませてから 双六岳へ 




小屋との標高差200mの双六岳頂上






まあるい双六岳からの槍ヶ岳
双六岳独特の景観





双六岳から下山し、荷物をまとめて新穂高へ下山開始
双六のテン場はガラガラ




さよなら~   双六小屋
奥は鷲羽岳




ダラダラ歩いて弓折乗越へ
真っすぐ行くと笠ヶ岳 左へ下りれば鏡平
笠ヶ岳まで行って笠新道での下山も考えたけど、鏡池の絶景を期待し鏡平へ下山





鏡平山荘見下ろす





鏡平山荘到着





来てよかった。。。鏡池の絶景
前回も絶景だったけど、今日は水面が静かで逆さ槍が映ってる。





年に何回有るんでしょ?  こんな絶景
逆さ槍を独り占め





いっぱい絶景を味わってまた下ります。

シシウドヶ原





このあたりから紅葉がすごくきれい

小池新道下り

















秩父




小池新道をまたまた下り




林道分岐へ
やっと楽に歩ける林道へ
ここから新穂高まで1時間ちょっと



紅葉満開の左俣林道




わさび平小屋でジュースを飲んで。。。
小屋は閉鎖数日前です。




笠新道登山口
いつか登ってみたい笠ヶ岳への登山道
南岳新道より急かな。。。






左俣林道を延々と。。。









やっと新穂高の駐車場が見えてきた
もうすぐ。。。





着いた!!



下山届を出して、新穂高出発して3日、歩行約40km 標高差約2100mの山行が終わった。
 





駐車場に帰ってきた。 
お待たせ!




今年は体調管理も良く、適度なトレーニングの成果もあって心配していた脚の攣りもなく無事に下山できた。

この時期の3000m級登山は雪のリスクがある代わりに、天候に恵まれれば最高です。
初日から快晴無風。。。
完全燃焼でき、6月からのモヤモヤが吹っ切れました。

今シーズンの登山は終わったので、自転車とランニングで来年のシーズンに備えますか。。。